全盲の彫刻家と言われる三輪途道 展

詩人・谷川俊太郎と彫刻家・三輪途道の詩画集・原画と彫刻

◼︎開催期間:2023年12月9日[土] – 17日[日]
◼︎時間:10:30-19:00(12日火曜休廊・最終日17:00)

【朗読会 & お茶会 : 12月10日 [日] 14:00〜】 参加無料
 朗読: 立木寛子/ 協力: 一般社団法人メノキ

展示動画及び作品のネット購入は会期初日から http://ameblo.jp/suirancom/

木彫作家の三輪途道(みわ みちよ) は目の難病で55歳の時に視力を失った。 彫刻家として致命的な 運命を背負った三輪だったが表現者であることから降りることはなかった。握っていた彫刻刀を手放し、素材を木から粘土に替えた。伝統的な仏像制作の技法である脱乾漆(だつかんしつ)をアレンジした独自の手法で制作を始め、塑像を作り続けている。そんな三輪の世界観に触発された詩人の谷川俊太郎が詩を紡いだ。

かべはかなしみを ふせいでくれる/このかべのむこうで おおぜいがさけんでいる/かべをこえて おぼろげな じめんのおわりへ/(中略)このかべのむこうに ちへいせんがある

三輪も触発された。 谷川の詩から 想像は広がり、いくつものレリー フ画が生まれた。合板に石質粘土で形を作り、クレヨンやパステルで彩色した。見えていた時の記憶を紐解きながら、触覚を頼りに作り続けた。

詩人と見えなくなった彫刻家の 真剣勝負で生まれた詩画集 『かべ とじめん』。 ふたつの才能がぶつ かり合って融合した。 不思議な緊 張感と安らぎ。 物語はさまざまに 展開してゆく。
立木寛子


《MIWA Michiyo プロフィール》
1966 群馬県に生まれる/’89 東京造形大学造形学部美術学科 II 類彫刻卒業/ ’91 東京造形大学造形学部美術科研究生修了/’94 東京藝術大学大学院美術研究科保存修復技術専攻修了 [主な個展] ガレリアグラフィカ bis(銀座)/靖雅堂夏目美術店(東京)/ガレリアグラフィカ(銀座)/画廊翠巒(群馬)/ ギャラリーイブ(東京)/ ガレリアポンテ(金沢)/ LOWER AKIHABARA(東京) / “GALLERY TAGA2 (東京)他 /  ’01「リアルなココローぬかづけなココロ上原三千代展」高崎市美術館 / ’05 「上原三千代展-畳のしめりけ」発電所美術館(富山県)/ 上原三千代より、三輪途道に改名他 [主なグループ展] 「人と動物-生命をみつめて-」 高崎市美術館  / ’03「MOT アニュアル 2003 days おだやかな日々」東京都現代美術館 / ’04「木でつくる美術」群馬県立館林美術館 / ‘06 Naoshima STANDARD 2 ベネッセアートサイト直島(香川県)/ ’08 アートフェア東京「ミヤケマイ・三輪途道 Forget-me-not」東京国際フォーラム /「ハコビでBoo!トンちゃんアート展」北海道立函館美術館 /「ART TAIPEI 2008 諏訪敦・三輪途道展」(台湾) /  ’11 「台湾 2011 三義木彫国際交流展~木彫維新展」(台湾)/  ’13カゼイロノハナアーツ前橋(前橋市)/  ’15アートフェア東京2015 東京国際フォーラム(東京)/ 下山芸術の森発電所美術館(富山県入前町)/  アートオブライフ 群馬県立近代美術館(高崎市)/ 神戸マルシェ 2016 (神戸) / ’17 VOLTA13 Basel Switzerland / ART PROJECT TAKASAKI2017(高崎市)/ ’21 「三輪洸旗途道展 -富岡から世界を紡ぐ-」(富岡市立美術博物館)/ ’23 第60回群馬県文学賞受賞 /「かべとじめん」(中之条ビエンナーレ)[パブリックコレクション] アーツ前橋、 高崎市美術館、 群馬県立館林美術館、 北海道立近代美術館、 ベネッセアートサイト直島、 和歌山県立医科大学、 東大寺、 日光山輪王寺、 高崎市箕郷町獅子舞保存会、上田第一ホテル
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