ミルミルつながるプロジェクト

「ミルミルつながるプロジェクト」は、株式会社ジンズの地域共生事業部と、メノキが立ち上げた、主に「みんなとつながる上毛かるた」の普及事業をするためのプロジェクトです。

「みんなとつながる上毛かるた」は、そもそものきっかけは、視覚を失った三輪代表が群馬県立点字図書館に行ったことから始まります。

点字図書館は点訳(視覚障害者のために文字を点字に翻訳すること)された書籍を借りられるところですが、最近はボランティアの人たちによって朗読された書籍の音源(音訳図書または録音図書と呼ばれます)も視覚障害者用に用意されています。また、まだ視力が少し残っている弱視と言われる状態の方に文字を大きく拡大して印刷した本(拡大図書と呼ばれます)なども借りられます。

視覚障害者の方向けのイベントなどもあり、点字版の百人一首の体験会をやっていて、その案内役の群馬大学教育学部の学生さんの斉藤玄志さんと点字図書館館長の細川智子さんとで、群馬県人なら誰でも知っている上毛かるたを視覚障害者でも楽しめるようにできないか考えていたところ、三輪代表とメノキのメンバーが点字図書館に訪れた際に、細川館長からそのお話を伺って、メノキも一緒に考えてみようとなったのが始まりでした。

「視覚障害者と晴眼者のための共生芸術活動環境創造プロジェクト実行委員会」でこの話をしたところ、委員会のメンバーの株式会社ジンズ地域共生事業部、群馬大学教育学部美術講座、中之条ビエンナーレの方たちも興味を持ってくださり、一緒に考えてくださることになりました。

視覚障害者と晴眼者が一緒に遊べる共生かるたとして上毛かるたをアップデートするために、様々なアイディアが出され実験もしながら、半年ほど取り組みましたが、とりあえず当事者でもあり、造形作家でもある三輪代表が作ってみるということになり、現在の形が作られました。

それを普及させ、様々な人が触察を頼りに、多くの人と対話する体験を作るために、株式会社ジンズの地域共生事業部のみなさんが深く関わり、群馬大学教育学部美術教育講座の学生さんと一緒に複製版を作り、また学生さんたちと遊ぶための様々なアイディアを考え、ジンズ社内の研修や前橋の地域コミュニティの拠点でもあるジンズパークでのイベントの開催や、また群馬県内の小学校の授業での利用など、「ミルミルつながるプロジェクト」で取り組んでまいりました。

↓このプロジェクトの活動については、ジンズさんのHPの中でも紹介していただいています。

『みんなとつながる上毛かるた』、鋭意制作中!

「みんなとつながる上毛かるた」で視覚に頼らず遊ぶ体験を。中之条ビエンナーレで見えた、次なる一歩。
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